こんにちは。
今回の記事はハ・ワン氏著『あやうく一生懸命生きるところだった』の書評です。
(※記事内に広告が含まれている場合があります)
突然ですが、この題名ドキっとしませんでしたか?
著者「ハ・ワン」さんは韓国のイラストレーター・作家さんです。
韓国といえば、入試にはパトカーで送迎が行われるなど厳しい学歴社会のイメージがありますね。
こんな方におすすめ
- 生きづらいと思っている
- がんばることに少し疲れた
- この先どうやって生きていこうか悩んでいる
こうなりたくて頑張ってきたわけじゃない
あなたの理想の人生って何ですか?
- 一流大学に合格し、一流企業に勤める
- 結婚して子どもがいる
- 港区にタワーマンションを買う
- 外国製の高級車を買う
- 仕事をバリバリやって、大金を稼ぐ
- 習い事をたくさんさせて子どもにいい教育を受けさせる
当てはまってますか?
なんとしてでも実現したいですか?
昭和世代なら「そんなの当たり前だ!」と怒号が飛んできそうですが、
今は令和。
著者は
「それは他人が勝手に決めた理想の人生。
当てはまっていない現実を認める勇気を持とう」
と書いています。
私が当てはまったのはたったひとつ。
でも、ホッとしたのが正直な気持ちです。
ダメじゃない、と認めてもらえた気がしたからです。
あなたはどうですか?
生きづらいのはあなたのせいじゃない
学生時代は「良い大学・良い会社に行くために勉強しろ」と教わり、
社会へ出たら「夢を見ろ、チャレンジするのがかっこいい」と言われる。
え?逆転していますよね。
要領よく順応できる人はいいのでしょうが、混乱する人はきっと多いでしょう。
特別な夢なんかなくても
本文より引用
幸せでいられる世の中であってほしい。
お金をたくさん稼がなくても
幸せで無視されることのなく
惨めでもない世の中になればいい。
「今まで正しいこと」として教わってきたことが逆転してしまうこともある。
だから生きていくって大したことじゃない、のかもしれません。
一度くらいは思いのままに
かといって、人とのつながりを全くもたずに生きていくことは無理です。
そんなとき著者が取った行動は「何もしない」。
日がなソファーに座り暗くなるまでぼーっと過ごす。
時間は、何かをしてこそ意味があるわけではない。
本文より引用
時には、何もしない時間にこそ大きな意味がある。
ひとりの時間は帰り道が約束された旅行でもあるのだ。
十分に孤独を楽しんで、人間関係での疲れを癒やす。
そして、人たちの群れに帰るのだそうです。
人生って意外に悪くない
文中に「自尊感」という言葉が出てきます。
自我尊重感の短縮語で、低いほど劣等感を感じやすく自戒の念に陥りやすいそう。
そうなってしまうのはなぜなのでしょうか?
自尊感の低い人は、自身を過大評価していて素晴らしい人間だという幻想を持っている。
幻想と現実のギャップが大きいほど悩みが大きくなるそうです。
うわぁ、わたし当てはまってます!
いいお母さん・いい奥さんの理想像、勝手に作ってます!
できないとイライラして自分反省会してます!!
ダメな部分を認め、あまり自分に期待しすぎない。
合格ラインを設けない。
今日いちにち、試してみました。
いつもの毎日とやっていることにさほど変化はありません。
にもかかわらず、心が落ち着いていて楽しく、家族にもやさしく接することができた気がします。
最後に
「一生懸命」の意味をあらためて調べてみました
命をかけて物事に当たるさま。本気で物事に打ち込むさま。
goo辞書より引用
まいにち命をかけるようなギリギリの生き方から、離れてみるのもいいかもしれませんね。
そして新しいパンツ(下着)を買いに行きましょう。
なぜかって?それは直接本を読んでいただければきっとわかりますよ。
少しのご紹介でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたがこの本を読むきっかけにしていただけたら嬉しいです。